2010年8月会長挨拶

葉月、今年もまた暑いダラスの夏が巡ってきました。イラクの尋常でない暑さを7回もくぐり抜けねばならなかった小生にしてみれば、この程度の暑さはそれ程苦になりません。とは言え、この季節は年齢の為に低下した体力の衰えを否応無く感じさせられますね。30歳台の頃は炎天下のゴルフでも、歩いて2ラウンドは苦も無く周れましたが、還暦が近い今はカートに乗ってプレーしてもダラスの暑い夏に負け、後半に少し疲れを感じてしまうようになりました。最近は連日40度を越えていますから、戸外では脳みそが煮える感じです。日本も8月に入って35度を越える猛暑日が続いているようですが、日本の場合は湿気があるから、汗で下着も肌にべったりくっつくような感じで、これも嫌ですね。
日米の違いといえば、いつも日本に帰って、スーパーなどの駐車場で気付くのですが、殆ど全ての車がバック駐車で、通路側にお尻を向けていない。こちらでは9割以上がその逆に尻向け駐車です。いかなる理由によるものか考えて見ますと:

1.貯蓄型対借金型、つまり日本は先憂後楽民族で、車を駐車する際には、常に出す時のことを考え、前向きに楽に  出せて事故がないように配慮するが、米国人は駐車の際の安全のみを考えて出る時のことまでは考えない。

2.買い物の量の違い、つまり日本は比較的少量で座席などに積めてしまうが、米国では量販店なんかでかを購入   するのでトランクを開ける必要上、車のバックは通路に向けていた方が便利。

3.運転技術の差。日本の道路は狭く、助手席に乗っていて農道などで対向車とすれ違うと、側溝に車輪が落ちるの  ではと、思わず身体が右側に動いてしまう程ですが、運転手は涼しい顔。バック駐車なんてサッとできてしまう。こ  ちらでは広い道路や駐車場に慣れており、運転免許取得も日本よりはるかに簡単であり、概して運転技術が劣る  ためバック駐車は得意でない。まあ、軽や小型車の多い日本では小回りが利くという面も無視できませんが。

4.周囲が全てバック駐車なのに自分の車だけ頭から突っ込んで駐車していると恥ずかしい、という世間体を気にす  る日本人に対し、世間体が気にならない個人主義の米国。

まあ、他にも理由はあるかも知れませんが、駐車の日米による違いなどは余り大きな問題ではないでしょうが、老後を日本で過ごすか、こちらを終の棲家にするかという問題に関しては重大な決定事項で、よく考えなくてはいけませんね。食生活や住居(特に風呂)といった文化の違い、生まれ育った田舎の友人や山川草木が懐かしくて抱く帰郷願望、温泉や美味しいコーヒーが飲める喫茶店(スターバックは余り落ち着けない雰囲気ですね)が多いといったようなことは帰りたい気持ちにさせます。一方こちらではシンフォニーホールやオペラハウスといった文化施設の充実度、気軽に行けるゴルフ場の多さや、4大プロスポーツ観戦ができること、合理的精神が浸透していて、日本のように慣習や煩わしいしきたりが少ない点等々は魅力ですね。仮に本人が日本に帰りたくとも、物理的なこと、例えば日本には家が無く、こちらの家を売って日本で新居を購入すると生活レベルが落ちるとか、配偶者や子供が日本には移住したくないと頑なであるといったこともありますから、簡単には決められないし、難しい課題ですね。

グリーン会の会員はこちらで永住を決意された方が殆どですが、メンバーであった山口さん、福井さんや川上さんは日本に帰る選択をしました。こちらに永住されるメンバーでも日本に対する懐かしさや愛着は皆さん有していると思います。グリーン会ではそういう人達の絆や友好関係推し進めるべく、色々企画を考えていかねばと役員一同考えております。炎暑の折、健康には十分留意され、ゆめゆめ日射病になど罹りませんように。 (会長 松田)