2010年12月会長挨拶

またまた師走が巡ってまいりましたね。こちらでは師匠も走り出すほどの忙しなさはあまり感じませんが、年が変わるとまた一年馬齢を重ねてしまうという焦りにも似た圧迫感を感じてしまうのは小生だけでしょうか?今年は皆さまにとってどういう年でしたか?

残念なことに、かねてから闘病中であった会員のジェーン大谷さんが先日他界されました。最後の時は自宅で迎えたいというご本人の強い意志もあり、亡くなられる4日前に自宅に戻られ、御子息、友人と心ゆくまで語り合ったと伺いました。病院で何本ものチューブに繋がれながら息を引き取るより、はるかに素晴らしい最期であったことと思います。ジェーンさんに対しては笑顔の絶えない包容力のある方、という印象を多くの会員が共有しているのではないでしょうか。葬儀の冒頭で、本人は湿っぽいことが嫌いだったので明るく大らかに送って欲しい、という喪主の要望がありました。しかし、葬儀に参列された方々は棺の前に飾られたジェーンさんの若い頃の屈託の無い笑顔を見ては涙し、大谷さんのユーモア溢れる別れのスピーチを聴いては、氏の心情を思いハンカチを眼に当てている方々が多く居たようです。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。今年は、手術をされた方、事故で怪我をされた方も居られました。幸い皆さん回復中ですが、健康維持には適度な運動とバランスのとれた食事、或いは定期健診等々が60歳を過ぎれば大事であることを銘記しておく必要がありますね。

さて我が日本、菅首相は国会答弁でも記者会見でも、5分前に起きたばかりのような不透明な声で、口を開けば慎重に対応するとか、緊密に連絡を取り合ってとか、脱官僚を標榜して政権交代を実現させた筈であったのが、逆に官僚が書いた原稿を丸暗記して、失言を避けているように聞える。かつて政教一致だと激しく非難していた公明党に、臆面も無く擦り寄っている姿は可哀想にさえ映る。高邁な目的があっての深慮遠謀ということであれば戦略的と看過できるが、他の閣僚任せの軽い言動には、そのようなことは窺えない。日本丸のキャプテンとしての自覚が無いのか、器に限界があるのか、恐らくその両方なのかも知れません。彼の発言内容に印象に残るような文言は一切ありません。覚悟ができていて、無私であれば、その人から発する言葉には自然と人を惹き付ける魔力のようなものが生じる筈です。この首相にしてこの大臣、法相が馬鹿げた失言で辞任しました。法相は北朝鮮の拉致問題担当相も兼ねていました。現在は多忙な官房長官がそれをも兼務しています。拉致家族にとっては開いた口が塞がらないと言おうか、泣きたい心境でしょうね。英知を絞り、また国の尊厳を賭けてこの拉致問題を解決するのだ、という強固な決意は微塵も感じられない対応振りです。しかし考えてみれば、同様のカリスマ性の無い凡庸で信念が弱く、その為短命であった政治家が何代も続いている訳です。なのに国民に危機感のような切羽詰った感じが無いのは、国民自体が劣化しているようで怖い気がします。最近いつも日本憂国に話が向いてしまうのは、私だけでしょうか。

永迫会長の後を受け2年間、至らぬながら会長職を務めました。他の役員に助けられて、何とか解役されずに済みそうです。
来年からは新会長の下、より一層充実したグリーン会にすべく、1役員として新会長に協力して補佐役に徹する所存でございます。有難うございました。会員の皆様におかれましては良いお年をお迎えください。  松田 勉